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想いよ、届け。

第12章 Valentine's Day

つーさんはいつでもいいよって言ってくれたけど、やっぱり2月14日に渡したい。


そう思った私だったが、学校生活の日々の忙しさに追われ、前日になっても日にちを連絡できずにいた。


「ヤバい…前日に言われても困るよね…;;」

独り言を呟きながら外をとぼとぼ歩いていると、前から、自転車に乗ってたまたまつーさんがやってきた。



ドキッ…///


鼓動が早くなり、心臓が締め付けられるような感覚に襲われる。

つーさんを見るといつもこうなるが、そのたびに“私はつーさんが好きなんだ”と実感する。



メールよりこっちの方がいいと思った私はつーさんを呼び止めた。


「あのっ!」

「んっ?なーに?(o^^o)」
「明日…部活の後でも大丈夫ですか?」

「うん、いいよ♪いつでも^^」

「ありがとうございます^^また明日」

「ばいばーい(^O^)」



約10秒。とっても短いけれど、私にとってすごく貴重な10秒だった。

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