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想いよ、届け。

第12章 Valentine's Day

一瞬何がなんだか分からなくなった。


振り返ると、私のうでを掴んだまま真剣な表情でこっちを見つめるつーさんがいた。


つーさんのメガネの縁が黒く光っている。

鼓動が早くなる。


どうしていいかわからず、そのまま固まっていた。



とても長い時間が流れた気がした。

3秒しかたっていないのだけれど。


つーさんが手を離し、口を開いた。

「急にごめん…こんな時言うのも変なんだけど…」


すごい早口だった。

つーさんが焦っているのがわかる。


「何…ですか??」


つーさんは大きく呼吸をし、ゆっくりと声を発した。




「俺…結姫ちゃんのことが好きなんだ。

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