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壱万円あげます

第1章 始まり

もう全て無くなってしまった

私の中にあるのは、虚無感だけだ

薄明かりの朝も

うだるような暑さも

五月蝿い蝉の鳴き声も

私の心には響かない

心は死んだのだ

もう生き返らない

必死に名前をよんでも

答えてはくれない

死んだ心は黒かった

黒くて綺羅綺羅してて

宝石のようだった

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