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Promis* - 約束 -

第3章 屋上にて

こんなに話したのは、久しぶりかもしれない。
お兄ちゃんはずっと仕事が忙しくて、
顔を合わせることが少なかった。
いつのまにか、ハルへの恐れは消えていた。



私達は、屋上を出て、教室へ戻った。
さっきとっておいたルーズリーフを、
ハルに渡す。
ハルは、笑いながら「さんきゅ。」と言った。
そして、少し間をおいて、

「昼、誰か食べる人、いんの?」

と誘ってきた。
私は、少し迷った。
特に食べる人はいない。
だけど、一緒に食べるのも気が引ける。
私が答えないでいると、
間から誰かが口をはさんだ。

「ハル!
ご飯、たーべよっ!
瑞樹も待ってるよー?」

口をはさんできたのは、
隣のクラスの高瀬梓(たかせ あずさ)ちゃん。
新入生代表の言葉を言ってたから、
私でも知ってる。
はきはきしていてかわいい。

「あー、うん。
つか、どーする?初音?」

再び、私に話が戻る。
高瀬さんもこっちを見る。

『お昼食べる人、いないし。
ハルと一緒に食べる。』

ハルがちょっとだけ微笑んだ気がする。
私もなんだか嬉しかった。

「高瀬、初音も一緒に食べっから。
いいよな?」

高瀬さんは、いいよ、と迷わず言った。

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