Promis* - 約束 -
第3章 屋上にて
こんなに話したのは、久しぶりかもしれない。
お兄ちゃんはずっと仕事が忙しくて、
顔を合わせることが少なかった。
いつのまにか、ハルへの恐れは消えていた。
⋆
私達は、屋上を出て、教室へ戻った。
さっきとっておいたルーズリーフを、
ハルに渡す。
ハルは、笑いながら「さんきゅ。」と言った。
そして、少し間をおいて、
「昼、誰か食べる人、いんの?」
と誘ってきた。
私は、少し迷った。
特に食べる人はいない。
だけど、一緒に食べるのも気が引ける。
私が答えないでいると、
間から誰かが口をはさんだ。
「ハル!
ご飯、たーべよっ!
瑞樹も待ってるよー?」
口をはさんできたのは、
隣のクラスの高瀬梓(たかせ あずさ)ちゃん。
新入生代表の言葉を言ってたから、
私でも知ってる。
はきはきしていてかわいい。
「あー、うん。
つか、どーする?初音?」
再び、私に話が戻る。
高瀬さんもこっちを見る。
『お昼食べる人、いないし。
ハルと一緒に食べる。』
ハルがちょっとだけ微笑んだ気がする。
私もなんだか嬉しかった。
「高瀬、初音も一緒に食べっから。
いいよな?」
高瀬さんは、いいよ、と迷わず言った。
お兄ちゃんはずっと仕事が忙しくて、
顔を合わせることが少なかった。
いつのまにか、ハルへの恐れは消えていた。
⋆
私達は、屋上を出て、教室へ戻った。
さっきとっておいたルーズリーフを、
ハルに渡す。
ハルは、笑いながら「さんきゅ。」と言った。
そして、少し間をおいて、
「昼、誰か食べる人、いんの?」
と誘ってきた。
私は、少し迷った。
特に食べる人はいない。
だけど、一緒に食べるのも気が引ける。
私が答えないでいると、
間から誰かが口をはさんだ。
「ハル!
ご飯、たーべよっ!
瑞樹も待ってるよー?」
口をはさんできたのは、
隣のクラスの高瀬梓(たかせ あずさ)ちゃん。
新入生代表の言葉を言ってたから、
私でも知ってる。
はきはきしていてかわいい。
「あー、うん。
つか、どーする?初音?」
再び、私に話が戻る。
高瀬さんもこっちを見る。
『お昼食べる人、いないし。
ハルと一緒に食べる。』
ハルがちょっとだけ微笑んだ気がする。
私もなんだか嬉しかった。
「高瀬、初音も一緒に食べっから。
いいよな?」
高瀬さんは、いいよ、と迷わず言った。