
ロイヤル&スレイヴ!
第2章 1.ここが土鈴学園
「あ、あの猛くん……家からお迎えがあったりは?」
「ないない」
「え、リムジンこないの?」
おずおずと尋ねてみた。
お金持ちの学生って漫画とかではよくリムジンで送迎されていたよね。
しかし、返ってきたのは猛くんの少しこらえた後の笑い。
しかも特大。
「そーか、未結はリムジン乗りたいか」
「え、あ、あの乗りたいわけじゃ!?だってお金持ちのコって」
ほっぺが熱かった。
恥ずかしさでオドオドし始めた私を慰めるように、
猛くんがポン、と頭をひと撫でする。
「俺、ココのガッコの寮生なの。正門でて学校の裏の方に行くと寮があるから、そこから通ってる」
あ、なるほど、と頷いた。
「ちなみにな、たとえ家から通ってても俺はリムジンつかわねーぞ」
なんか気取ってるじゃん。
と、猛くんは顔をしかめてみせる。
その飾らない様子がとても身近に感じられて、なんだかおかしかった。
学園の案内をしてもらっているときもそうだったけど、
猛くんとしゃべっていると本当に時間があっという間で。
通学に使う駅にたどり着いたときは話し足りないと感じてしまうくらいだった。
「じゃあ、また明日な」と手を振ってくれた猛くん。
寮の方向とは逆だったのに、駅まで送ってくれた。
うれしくて、ちょっとくすぐったい。
そんな気持ちは帰りの電車の中でも、心地よく心の中に残り続けていた。
「ないない」
「え、リムジンこないの?」
おずおずと尋ねてみた。
お金持ちの学生って漫画とかではよくリムジンで送迎されていたよね。
しかし、返ってきたのは猛くんの少しこらえた後の笑い。
しかも特大。
「そーか、未結はリムジン乗りたいか」
「え、あ、あの乗りたいわけじゃ!?だってお金持ちのコって」
ほっぺが熱かった。
恥ずかしさでオドオドし始めた私を慰めるように、
猛くんがポン、と頭をひと撫でする。
「俺、ココのガッコの寮生なの。正門でて学校の裏の方に行くと寮があるから、そこから通ってる」
あ、なるほど、と頷いた。
「ちなみにな、たとえ家から通ってても俺はリムジンつかわねーぞ」
なんか気取ってるじゃん。
と、猛くんは顔をしかめてみせる。
その飾らない様子がとても身近に感じられて、なんだかおかしかった。
学園の案内をしてもらっているときもそうだったけど、
猛くんとしゃべっていると本当に時間があっという間で。
通学に使う駅にたどり着いたときは話し足りないと感じてしまうくらいだった。
「じゃあ、また明日な」と手を振ってくれた猛くん。
寮の方向とは逆だったのに、駅まで送ってくれた。
うれしくて、ちょっとくすぐったい。
そんな気持ちは帰りの電車の中でも、心地よく心の中に残り続けていた。
