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ロイヤル&スレイヴ!

第3章 2,学園生活スタート。

「おはよ、未結」

教室に入ると、既に猛くんが自分の席についていた。

誰か友達としゃべっていたみたい。

私が教室に入った瞬間こちらに気づいて、手を振ってくれる。

なんか友達みたい、とうれしくなった。

昨日、友達になったって言ってくれたことを改めて思い出す。

「おはよう、猛くん。はやいね」

自分の席に向かいながら、私も猛くんに挨拶を返す。

すると、私の席に座って、なにかのノートを書いていた猛くんの友達らしき人が、
がばり、と顔を上げた。

深い海の底のような、藍の濃い黒髪に、綺麗な青い瞳の男の子……

って、あれ?

「皇城くん?」

「おはよー!」

朝からまぶしいとびきりの笑顔。

前髪をアメピンで止めているので、
昨日の猛くんみたいにおでこが出ていて、なんだか可愛い。

「おはよー、じゃねえよ。お前さっさとノート書き写せって」

ごつん、と拳をつくったのは今日は前髪を下ろした猛くん。
いちご牛乳のパックを飲みながら、指で机をトントンとたたいた。

おでこを押さえながら「いってぇ」と涙目の皇城くんは、
ぶつぶつ呟きながらもシャーペンを動かし始めた。

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