
ロイヤル&スレイヴ!
第3章 2,学園生活スタート。
「あ、そうだ。猛くんに渡したいものがあるの」
ひとまず鞄を床に置くと、私は紙袋を猛くんの前に差し出す。
猛くんは不思議そうにこちらを見た。
「昨日の、案内のお礼。お弁当とお菓子作ったの。
もしよかったら、お昼にでも食べてもらえないかなって」
受け取ってもらえるかな、という不安と、
仲良くなって早々お弁当なんておせっかいというか気持ち悪かったかな、
という心配が頭の中をグルグルする。
「え、弁当!?」
先に反応したのは皇城くん。
立ち上がってひょっこりと中をのぞこうとしていた。
それに気づいたのか猛くんは慌てて、私の紙袋を受け取ってくれた。
「残念でしたー。未結はお、れ、に、くれたんでーす」
「見せてくれたっていいじゃんか、っつーかさぁっ!」
ぷくりと頬を膨らませた皇城くんはシャーペンを握り締めたまま、身体の方向を変え、私に顔を近づけてきた。
「なんで二人とも名前で呼び合ってんの、ずりぃー!」
「え、ず、ずるいって……?」
「斎宮と先に出会ったの俺!仲良くなったのも俺が先!
なっのにさぁ、名前で呼んでいったとき俺断られたじゃんー!」
「あ、あの、ご、ごめんね、えっと」
皇城くんも名前でよんでって、言ってくれてたんだ。
確かに思い返してみれば失礼なことをしてしまったかもしれない。
ひとまず鞄を床に置くと、私は紙袋を猛くんの前に差し出す。
猛くんは不思議そうにこちらを見た。
「昨日の、案内のお礼。お弁当とお菓子作ったの。
もしよかったら、お昼にでも食べてもらえないかなって」
受け取ってもらえるかな、という不安と、
仲良くなって早々お弁当なんておせっかいというか気持ち悪かったかな、
という心配が頭の中をグルグルする。
「え、弁当!?」
先に反応したのは皇城くん。
立ち上がってひょっこりと中をのぞこうとしていた。
それに気づいたのか猛くんは慌てて、私の紙袋を受け取ってくれた。
「残念でしたー。未結はお、れ、に、くれたんでーす」
「見せてくれたっていいじゃんか、っつーかさぁっ!」
ぷくりと頬を膨らませた皇城くんはシャーペンを握り締めたまま、身体の方向を変え、私に顔を近づけてきた。
「なんで二人とも名前で呼び合ってんの、ずりぃー!」
「え、ず、ずるいって……?」
「斎宮と先に出会ったの俺!仲良くなったのも俺が先!
なっのにさぁ、名前で呼んでいったとき俺断られたじゃんー!」
「あ、あの、ご、ごめんね、えっと」
皇城くんも名前でよんでって、言ってくれてたんだ。
確かに思い返してみれば失礼なことをしてしまったかもしれない。
