
ロイヤル&スレイヴ!
第3章 2,学園生活スタート。
突然の猛くんの行動に私はぽかん、としてしまった。
それは皆も同じなのか
先生も呆気にとられた顔で私と猛くんを見つめていた。
「ちょっと、番谷くん。
あなた、転入したての斎宮さんに押し付けようとしてるんじゃないでしょうね?」
クラス委員の女の子――新島さんが猛くんをねめつけた。
私を心配してくれているのが伝わってくる。
けど、喧嘩になるんじゃないかと、ハラハラしてしまう。
新島さんの視線を受け、
猛くんは特に怒った様子もなく、「ちげぇよ」と顔の前で手を振った。
「前のガッコで保健委員だったんだってさ。
だからやってみたいって言ってたけど」
新島さんは疑わしげな表情で猛くんを見た後
、私の方にも「ホントに?」と心配げな視線を送る。
私はとっさに言葉が出なかったので、
こくこくと首を縦に動かした。
そのジェスチャーでわかってくれたのか、
新島さんもホッとしたように息をつく。
「斎宮さんが立候補してくれるなら助かるわ。じゃあ――」
「ちょっと、待った」
制止するように一言投げたのは、だんまりを決め込んでいたはずの楯無先生。
もたれかかっていた壁に背中を離して、
その身体は私と猛くんのほうに向けられていた。
「何よ柳也くん」
「てめぇ先生つけろ」
……喧嘩はこっちで勃発しそうですね。
それは皆も同じなのか
先生も呆気にとられた顔で私と猛くんを見つめていた。
「ちょっと、番谷くん。
あなた、転入したての斎宮さんに押し付けようとしてるんじゃないでしょうね?」
クラス委員の女の子――新島さんが猛くんをねめつけた。
私を心配してくれているのが伝わってくる。
けど、喧嘩になるんじゃないかと、ハラハラしてしまう。
新島さんの視線を受け、
猛くんは特に怒った様子もなく、「ちげぇよ」と顔の前で手を振った。
「前のガッコで保健委員だったんだってさ。
だからやってみたいって言ってたけど」
新島さんは疑わしげな表情で猛くんを見た後
、私の方にも「ホントに?」と心配げな視線を送る。
私はとっさに言葉が出なかったので、
こくこくと首を縦に動かした。
そのジェスチャーでわかってくれたのか、
新島さんもホッとしたように息をつく。
「斎宮さんが立候補してくれるなら助かるわ。じゃあ――」
「ちょっと、待った」
制止するように一言投げたのは、だんまりを決め込んでいたはずの楯無先生。
もたれかかっていた壁に背中を離して、
その身体は私と猛くんのほうに向けられていた。
「何よ柳也くん」
「てめぇ先生つけろ」
……喧嘩はこっちで勃発しそうですね。
