
ロイヤル&スレイヴ!
第3章 2,学園生活スタート。
「図書委員は飯沼さんと宮野くんに決定っと……
では、次に保健委員。男女一人ずつ、
だれかやりたい人いませんかー?」
明朗な声がクラスに響く。
けれど、立候補する人はなかなか現れないみたいで。
文化委員や先ほどの図書委員が決まるほどの勢いがない。
ホントはちょっぴり手を上げたかったりもする。
けど、滝くんにも猛くんにも止められたしな。
なんでかは結局きけなかったけど、
滝くんも猛くんもあんなに反対するくらいなんだから、
きっと理由があるんだと思う。
例えば、仕事量が恐ろしいくらい多い、とか。
委員長さんがすっごく怖い人だとか。
私のことを心配して言ってくれたんだから
大人しくそれに従おうかな。
うん。
「誰か、保健委員やりたい人いませんか?」
立候補者の出ない様子に、困ったようにクラス委員の二人は
皆を見渡す。
その様子に胸が痛んだ。
私がやります、って言いたい気持ちと言っちゃ駄目だって押さえつける気持ち。
二つの思いが相反して、私の頭の中でぶつかり合う。
だから、そのとき。
頭の中でぐちゃぐちゃになっていく思考に気をとられていた私は、
隣の猛くんがすっと手を上げたことにも気づかなかった。
「はーい、委員長。未結が保健委員したいって」
ぼそりと、けれどしっかり響く声。
突然の猛くんの行動に私はぽかん、としてしまった。
では、次に保健委員。男女一人ずつ、
だれかやりたい人いませんかー?」
明朗な声がクラスに響く。
けれど、立候補する人はなかなか現れないみたいで。
文化委員や先ほどの図書委員が決まるほどの勢いがない。
ホントはちょっぴり手を上げたかったりもする。
けど、滝くんにも猛くんにも止められたしな。
なんでかは結局きけなかったけど、
滝くんも猛くんもあんなに反対するくらいなんだから、
きっと理由があるんだと思う。
例えば、仕事量が恐ろしいくらい多い、とか。
委員長さんがすっごく怖い人だとか。
私のことを心配して言ってくれたんだから
大人しくそれに従おうかな。
うん。
「誰か、保健委員やりたい人いませんか?」
立候補者の出ない様子に、困ったようにクラス委員の二人は
皆を見渡す。
その様子に胸が痛んだ。
私がやります、って言いたい気持ちと言っちゃ駄目だって押さえつける気持ち。
二つの思いが相反して、私の頭の中でぶつかり合う。
だから、そのとき。
頭の中でぐちゃぐちゃになっていく思考に気をとられていた私は、
隣の猛くんがすっと手を上げたことにも気づかなかった。
「はーい、委員長。未結が保健委員したいって」
ぼそりと、けれどしっかり響く声。
突然の猛くんの行動に私はぽかん、としてしまった。
