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エンドレス

第17章 薫 ー 暗黒の中の光 ー

秘書?かな?
これからスケベな事するのに、女性の秘書が同行って何様なのかしら?・・・
薫は、あれこれ詮索しながら対応する。

「聖愛と申します。田中様にご紹介頂きお伺いしました。」

女性が薫の方に近づいてくる。

アップにした黒髪。
胸の大きな張りがはっきりわかる白いブラウスに、腰のラインを強調する黒のスカート。そこから伸びるすらりとした綺麗な脚。
そして、なんといっても目を引かれるのは、羨ましいくらいの美人な顔立ち。

富豪の秘書って、やっぱり美人でスタイル良いんだ・・・

「愛する男と、お金・・・貴女はどちらを選ぶ?」

突然の質問・・・

「お金です。」

薫は、迷うこと無く即答した。

女性は真っ直ぐに薫を見つめて近づくと、手に持っていた携帯でどこかに電話をかけた。

「私です。ええ。流石に色々とお顔が広い方ですわね。田中さんにお願いしてよかったですわ。また連絡します。ありがとう。」

電話の相手は社長さん??
薫は、さっぱり状況がのみ込めず立っているしかなかった。

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