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エンドレス

第18章 嫉妬と興奮

国道でバスに乗り、10分程度。
久美の家からさほど遠くないが、初めて来た街。

辺りは陽が落ちるところで薄暗くなってきていた。
携帯のマップを使い、路地を進む。

3階建てのアパートが5棟程並んで建っていた。
B棟204・・・あった・・・

チャイムを鳴らしてみるが、静寂なまま・・

トントン・・
「かおちゃん・・かおちゃん・・」
呼んでみたが、応答はなかった。

部屋の照明も点いていない。
玄関の脇の小さな窓は暗いままだった。

ここにも居ない・・・

もしかすると、もう久美の家に戻っているかもしれない。
家に戻ろうと階段に向かおうとした時だった。

ガチャ・・・薫の部屋の鍵が回る音がして、ゆっくりと玄関のドアが開いた。

暗く沈んだ顔の薫が立っていた。

「かおちゃん・・・」

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