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エンドレス

第37章 禁欲2

月曜日。

直哉を会社に送り出し、洗濯物をベランダに干していた。

今日もいい天気。
夏の日差しに、あっという間に汗が滴る。

「ふぅっ・・暑いなぁ」

洗濯物を干し終わり、台所で洗い物を済ませた。
9時になるところだった。

♪♪~♪♪~!

携帯が薫からのメッセージを受信する。

”くみネェおはよ~!これからお仕事に行ってきまぁす♪”

「かおちゃん頑張ってるな・・」

”おはよう♥お仕事頑張ってね。行ってらっしゃい。”

返信して、外に働きに行く薫を羨ましく思う。

「さて・・私も頑張らなきゃ・・」

今日は玄関前の掃き掃除をした。

掃き掃除をしていると隣の玄関が開き、高校生の娘さんが出てきた。

「おはようございます。」

確か、美月ちゃん。
引っ越しの挨拶に行った時、女子校に通う高3と言っていた。
お父さんと二人暮らしで、背中までのストレートの黒髪の美人さん。
白い半袖の開襟シャツに制服のチェック柄の短めのスカート姿が可愛らしい。

「おはよう。夏休みなのに学校なの?」

「はい。課外授業があって・・」

「そう。行ってらっしゃい。」

「は・・はい。行ってきます・・」

恥ずかしそうに頬を赤らめてエレベーターの方に早足で出掛けていった。

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