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あたし様とメイドちゃん♡

第1章 プロローグ

「あは、ごめん。あたしが女の子すき、とか引いたよね、ごめん。聞かなかったことにして!あはは」
「……っ」

あたしは困っている聖奈を残して、閉店後の店を出た。

まあ…
無理だよなあ。
そんなん、わかってたじゃん。
だって聖奈だよ?
あんなにかわいくて人気のある子…寄ってくる男なんていっぱいいるだろうなあ。

あれ…あたし…涙出て……。
もうあのお店のことも忘れよ。
聖奈のメアドも消して、もうあの通りも通らないようにして。



それから何日か経ったときだった。
大学近くの駅前で友達と買い物してたときかな。
すごくかわいい子がいるなあと思ったら聖奈で。
びっくりして友達無視して逃げようと思ったのに、目が合っちゃって…。
逃げなきゃって思ってたのに、逃げれなかった。
どんどん近づいてくる聖奈を、ずっと見つめることしか出来なかった。

「凛…さま……」

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