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愛の嵐

第43章 腐れ縁×存在意義=幼馴染

宣言通り皆にはバレないように素早く着替えた
ニヤニヤして見ていた翔ちゃんは堂々と着替えていた
隠さないのかよ!

櫻「隠すつもりなかったからな」
相「こういう時に無駄に男前出さなくていいから!」

ギャアギャア騒ぐ俺の頭に鉄拳が落とされた

相「フギャッ!」
松「相葉五月蝿い!アップに行くぞ」
相「いったぁ!暴力はんた~い!」
松「櫻井、黙らせろ!」
櫻「雅紀、行くぞ」
相「はっ、はい!」
松「パブロフの犬!」

後ろで笑う松本を無視してグランドに向かった
休みにも関わらず試合を見に来ていた女子に捕まってしまう

相「ちょっ、翔ちゃん!」
櫻「お勤めご苦労様で~す」

俺を置いて二人はさっさと行ってしまった
はぁ~っと溜め息をついて営業スマイルを作る
こうして相手をして10分すると、必ずお迎えが来る

櫻「相葉!」
相「お迎えが来た♪じゃあ、またね~」

女子に手を振って別れを告げた
声援らしき声が聞こえたけど振り返りはしない

櫻「お前の切り替えスイッチって何なわけ?」
相「お迎えが来たら営業終了~♪」
櫻「俺がスイッチかよ」
相「そうだよ!翔ちゃんも俺に声援くれてもいいんだよ~♪」

肩に抱き付いて甘えてみる
殴られると分かっていてもからかいたい
と思ってたのに、ガシッと頭を掴まれ耳に触れる程近くで囁かれた

櫻「んじゃ、声援の一つでもくれてやるよ」
相「えっ?」
櫻「今日も格好いい姿期待してる。愛してるぞ、雅紀」
相「~~っ!!」

頭ポンポンされてその場にしゃがみこんだ

櫻「頑張れそうか?」

見上げた先の男前の笑顔が愛おしくて憎たらしい

相「無敵だね!」
櫻「真っ赤だけどな」
相「翔ちゃんのせいでしょ!」

隣に翔ちゃんがいれば俺は負けないよ
だから、だからさ

相「ずっと隣にいてよ!」
櫻「当たり前だ。お前の隣は俺しかいないだろ」

何度も惚れ直す度に
何度も伝えていくから

相「大好き、翔ちゃん!」
櫻「おうっ!」

松「早よ来い!バカップル!!」


end

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