テキストサイズ

愛の嵐

第44章 翠黛×叙情=戯言

《二宮時間》

収録の待ち時間
ゲームをしている俺の膝に重みを感じた

二「おいっ!」
相「い~じゃん、膝貸してよ♪」
二「勝手に膝枕するんじゃない!」
相「何か機嫌悪い?」

柔らかい笑顔を俺に向ける
ドキッとしたのを顔に出したくなくて
態度が悪くなる

二「今悪くなったんです!邪魔!」
相「またそんな事言う~」

ふんっと鼻を鳴らして顔を背けた
ふふっと笑った雅紀は寝心地のいい場所を探しはじめた 

雅紀と付き合い出して3年になる
俺の一方的な片思いは
ガチガチに緊張した雅紀からの告白で成就した
それからすぐに勘のいい松潤にバレて
メンバー公認の仲になった

ゲームを置いて頭を撫でる
気持ちよさそうな寝顔に頬が緩む
寝てる雅紀には優しく出来るのに
自分自身の面倒くささに溜め息が漏れた

櫻「あら~、もう寝ちゃった?」
二「うわっ!し、翔さん?!ビックリした」

慌ててゲームを握る
見られた?見られたよね?
うっわぁ、恥ずかしい!

櫻「そんな慌てなくていいじゃん!」
二「何も慌ててないです!」
櫻「ふ~ん。ゲーム逆さまだよ?」
二「えっ・・・はい、そうですね」

動揺したのがバレバレ
知ってるから大丈夫ってもんじゃない

櫻「まぁ、いいけど。収録が始まるからソレ起こして来いよ~」

肩をポンと叩かれ控え室を出て行った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ