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愛の嵐

第22章 灼熱の嵐

先ずは溜まった欲望を吐き出す

松「はあっ、はぁっ、っん」

体はスッキリしても
気持ちはスッキリしない
自分の性癖にはいつもガッカリする

松「何で普通に出来ないんだ?俺ってやっぱ変なのか?」

興奮するとドSになってしまう
自分でも抑えられない衝動
泣き顔が最高のご褒美になってる

松「絶対雅紀さんは逃げるよな」

はぁ~・・はぁ~~
深い溜め息はシャワーの音に掻き消された

松「まぁ、最初から見てるだけで良かった人だからいっか」

無理矢理自分を納得させて風呂を上がる
雅紀さんを拭く為の濡れタオルを用意してリビングに戻った

松「まだ起きてないか・・ごめんな」

申し訳なさでいっぱいになる
身体を綺麗に拭いて新しい服を着せる

松「リビングに転がしておくのはダメだよな」

雅紀さんを抱えてベッドへ向かう

松「軽いな・・本当にごめん」

そっと横たえてタオルケットを掛ける
静かに雅紀さんの横に寝る
明日の朝、隣にはいないだろう人の顔を眺めながら瞼を閉じた

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