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愛の嵐

第32章 ぎゅう×ちゅう=愛河

潤は俺の横をスッと通り過ぎ部屋へ上がっていく
あれ?何かあるかと思ってたのに
何もないのか~
ちょっとガッカリしてる自分がいた

松「早く上がっといでよ」
櫻「あ、はい、お邪魔します」

期待しちゃってるのは俺だけかな
まぁ、そうだよな
潤と付き合えてるだけでも満足しなくちゃいけないのに
欲張りになっちゃうよ

松「翔?」
櫻「えっ?な、なに?」
松「どうしてそんな顔してるの?」

え?ど、どんな顔してんだ?
自分の顔をペタペタと触って確認してしまう
鏡が無いから分かんないよぉ!

櫻「どんな顔・・・してた?」

頬に潤の手が添えられる
熱い手、手首から潤の香水を強く漂わせた
その香りに目眩を起こしてしまう

松「今みたいな、顔」

壁に押し付けられながらキスを受ける
どこもかしこも熱くて仕方ない
唇も、舌も、触れる全てが熱い
だから、俺・・どんな顔してんの?

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