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月の綺麗な夜に

第10章 三日月の夜

「雫月ちゃん、本当に分かったんだね。俺の言ってた事」


「だから、連絡したんでしょうが」


「いや‥まさか本当に分かってたとは‥・」


「は!?失礼なヤツか!!」



そりゃ、ちょっとは自信がなかったけどさっ!!



流星の言ってた事。



流星が最初から私に告げてた事。





“月が綺麗ですね”





これ、ずっと月の事を当然言ってるんだと思ってた。


だから、何で何度も何度も言うんだろうって不思議で仕方なかった。


そんな言わなくても分かってるって何度もツッコんでやろうかとも思った。



‥でも、実はこの言葉にも意味があったんだ。




“月が綺麗ですね”



の意味は――――







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