テキストサイズ

月の綺麗な夜に

第10章 三日月の夜

「ちょ‥・・ちょっと?あの?」



流星の肩を軽くポンと叩くとビクンと体を揺らして



「あ‥ご、ごめん‥・。


ちょっと‥びっくりちゃったから…‥」




ハハハと笑って眼鏡をクリッと指で上げる。




「雫月ちゃん、今のって‥・」




流星はニコリとも笑わない真剣な表情で真っ直ぐ私を見るから、私もドキドキしつつも真っ直ぐ流星を見て





「うん。ちゃんと理解してる。


だから


月が綺麗ですね」



告げた。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ