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月の綺麗な夜に

第10章 三日月の夜

すると、流星は「はぁー‥」と深い溜息を吐いて



「実感もなにも。

俺、好きでもないヤツと夜逢ったりとかしないから。

好きでもないヤツのために本、探したりしないから。

好きでもないヤツのために星なんて別に教えないから。」



そう言うとニコッと微笑んで




「全部、雫月ちゃんだからやったんだよ?」




と言ってくれた。





――瞬間。





自分から言ってもらうよう煽って置きながら変だけど‥


嬉しさと恥ずかしさで顔がカァーと火照る。








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