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月の綺麗な夜に

第11章 見つけてくれた君    *流星side*

半月の月が雲の隙間から顔を出した時、ほのかに耀る彼女の顔。


彼女は流れる涙を一切手で拭おうとせずにただ静かに月をじっと眺める。


暗い闇夜を照らす月の下、嗚咽を漏らす事なくじっと月を眺める彼女。



その姿を見て、俺は心臓の鼓動が煩く高鳴るのを感じた。














「なぁ、昨日の月オタクの彼女、どうなった?」



次の日。


昨日の彼女の涙が気になった俺は慶介に尋ねた。



「あ?あぁ、雫月?別れたー。
てか、他の女とヤってるとこ見られたー」




ハハハっと笑う慶介。



内心。



心の中でガッツポーズした俺。






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