
巡り会う恋心
第4章 父親よりも―優人Side―
「なんか……ごめんね…もう少し如月くんと話していたくて…」
歩き出した彼にそう言うと僕の顔を見つめて
「いや…俺ももう少し話したかったから。……それより…その“如月くん”っていうのやめてくれ…なんか…照れるっていうか…」
と言った彼の顔が少し赤く見えたのは気のせいだろうか……
「…じゃあ…なんて呼べば…」
「龍平でいいよ。俺も優人って呼んでいいか?」
「え…っと…僕は…名前で呼ばれるのは……まだ恥ずかしい…っていうか…」
「そっか……じゃあ仕方ないな………俺は龍平でいいからな」
どこかで飲みなおすかという彼に子供が待ってるからと自宅へと連れてきた。
