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巡り会う恋心

第4章 父親よりも―優人Side―

「あ…ごめん……僕…何やってんだろ…」


なんでこんなことしたのかわからなくてパッと手を離した。


如月くんは少し驚いたみたいだけど、僕の耳元で

「少し待ってろ…」

とささやいてみんなの方へ歩いて行った。


しばらく話してたと思ったら引き止めようとしてる他の同級生に、じゃあまたな、と手を振って戻ってきた。


「お待たせ♪行こうか」

僕の肩を抱いて歩き出した如月くんに嬉しい反面、みんなに悪くて

「…いいの?二次会……行きたかったんじゃないの?」


と聞くと僕の顔をじっと見てため息まじりに言った。


「ハァ~櫻井ってさ……自覚…ないよな……あんな顔されたらほっとけないだろ?」


え…?自覚って……?なんの……っていうかあんな顔って…どんな顔…してたっけ…?





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