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キミが好き!

第3章 家なんて…

「すいません。遅れました。」



「早く座りなさい。」



(もう帰ってきてたのか…)



そう、私が一番嫌いなのはお父様。

私の話は聞かずに、一方的にする。昔から無理やり。




ガタン。



「いただきます。」




私は椅子に座り、両手を合わせた。




「お嬢様、今日は入学お祝いということでマラサカパティシエに作っていただいた、特性ケーキを用意しました。」



カタカタ




私の目の前に、ケーキをおいた。



「ありがとう。鈴木。」



お嬢様ってのは、全てにお礼、礼儀をつける。お辞儀の仕方も決まってる。



この家で、いい経験はない。



至れり尽くせりな生活。楽だけど私には苦手だ。




「なぁ、明。お前はこの方と結婚するがいい。」




写真を見せつけてきた。



「…………私にはわかりません。」





「これはめいれいだ!!聞けないのか!!」




「わからないって言ってるでしょ!なんで決められた事しかダメなの!?結婚相手なんて、まだ言わないで!私のこと…なにも知らないくせに…」




タッタッタッ




ガチャン!




おもいっきり、明は、出ていった。



「明…大丈夫かしら…」




「放ってきなさい。」




私は、自分のベッドで気づいたら寝ていたのだった。

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