生きたいです
第3章 球技大会
まだ、2時間くらいしか練習してないのに体がもたない。
「ハアハア……全然ダメだ」
「そんなことないじゃん。
めっちゃシュート入ってたし」
びっくりして振り返ると寛也がいた。
「辰樹から聞いたよ!
でてくれるんだな?」
「当たり前。じゃなきゃ練習なんかしてない」
「おーやる気満々だね。
やるからには優勝目指そうな」
そう言って私の頭をクシャクシャとなでる。
寛也は知らないの?
辰樹と勝負すること。
負けたら私が辰樹デートすること。
なんだか寂しく感じた。
寛也は私のことどう思ってるの?