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愛しの茉莉亜

第14章 もう一度初めから

でも立ち去る事も出来ず、しばらく茉莉亜とその子供を見ていた。


楽しそうな親子の姿は微笑ましく、愛おしく思えた。


きゃっきゃと遊ぶ声に時折、ゆうちゃんと聞こえる。


…ん?
僕と同じ名前?


あの子供は…まだ大して喋る事も出来ないが、靴を履いているから歩ける。


あれ?…ということは!?


子供の顔をよく見て僕は確信した。


あの子供…!


僕は立ち上がった。


と同時に茉莉亜が僕に気づいてこっちを見た。

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