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愛しの茉莉亜

第14章 もう一度初めから

「優…ちゃん?」


茉莉亜が僕に気づき、ゆっくり立ち上がった。


僕は砂場に一歩一歩近づいた。


今、目の前にあれほど会いたかった茉莉亜がいた。


「茉莉亜…」


「優ちゃん…」


茉莉亜はあの頃のまま美しかった。


抱きしめたい気持ちを抑えるのに必死だった。


ちゃんと…話しをしなきゃ。


「久しぶり…」


ようやく一言目が出た。

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