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少年探偵事務所

第18章 事実は小説より奇なり

異変にいち早く気付いたのは、やはり純であった。
天気が良く外を眺めたとき太陽に反射し、何かが光っているのが見えた。

「雪さんっ!」

純が怒鳴ったのと同時に雪の後方、応接室のドアのガラスがいきなり砕けた。

「何っ!」

雪がびっくりして立ち上がり、灰音が駆け寄った。

「姉さん、大丈夫?」

雪はそれには答えず、応接室の割れたドアの表面を眺めた。
その時、純は見た。
雪のこめかみに赤いサイレンサーの光が浮いているのを…

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