
姉さんは僕のお人形
第4章 事件
「帰ってきてない、か…」
学校が終わり、家に帰った
家にはやっぱり姉さんはいなかった
いったい、どこに行ったのか?
優斗と学校をサボって遊んでいる…
ぐらいならいいけど…
探しにいこうか?でも…
二人の行きそうなところが分からない
二人とも、いつも一緒にいたのに分からない
なんて…自分が情けない
「…とりあえず行こう」
情けないけど、あーだこーだ考えても
仕方ない。探さないより探す方がマシだ
玄関で靴を履いていると、バン!と
すごい音を立てて、扉が開いた
そこにいたのは…
「姉さん…」
何故かスカートがボロボロだ
姉さんは、僕の顔を見た瞬間
座り込んで泣き始めた
