
姉さんは僕のお人形
第2章 嫉妬
「麗奈~!おはよう!」
「あっ、おはよう!」
「今日も可愛い~」
数人の女子生徒がこちらにやってきた
皆の態度を見る限り、やっぱり姉さんは人気者だ
自然と、僕と姉さんの距離が離れる
「おーっす!冷!」
「優斗か…おはよう」
僕に明るく声をかけてきたのが、赤坂優斗
姉さんの彼氏で、僕の親友
「あっ、優斗くんだ!」
「相変わらずかっこいいよね~」
「ダメだよ、麗奈の彼氏なんだから~」
「冷くんと優斗くんって、学校のツートップイケメンだよね!」
ツートップ…優斗は分かる。確かにどっかのジャニーズに入れそうなくらい顔が整っている
しかも、性格も明るいのだ
人気が出ないわけがない
ツートップの理由が分からない
「冷、お前さ…もっと自信持ちなよ?男の俺が言うのもなんだけど…お前、いい顔してるから」
