
姉さんは僕のお人形
第7章 排除開始
いつもの学校、いつものクラスメイト
でも、何だか違うような気がした
皆がぞろぞろと正門をくぐっている中、
立ち尽くしていると、
「あれ?冷くん。入らないの?」
聞き覚えのある声がした
振り向くと、一人の女子生徒が笑顔で
こちらを見ていた。
彼女は…結衣だ
資料室でキスした彼女
怒ってないか、心配だった
「…おはよう」
「おはよう!良かったら、教室まで一緒に
行かない?」
「うん。いいよ」
「やった♪」
まるで小さな子供みたいに笑う彼女
少し気持ちが軽くなった気がした
