
姉さんは僕のお人形
第7章 排除開始
【結衣side】
私は、優斗と裏庭にいた
もちろん優斗に告白するつもりで
「で、どうしたの?」
優斗が私に尋ねてくる
本当ならば、はっきりと言える言葉
でも、わざと恥ずかしそうなフリをする
「あ、あのね…いきなりこんな事言われても
困るだろうけど…私…」
優斗はもう気づいているだろう
私は、ゆっくりと次の言葉を言う
まるで台本を読むように…
「私…優斗がずっと好きだった。
でも、優斗は私の事ただの幼なじみとしか
思ってないよね…」
優斗が驚いた顔で見ている
よし、騙されてる。演劇習ってて良かった…
そして、優斗は衝撃的な事を言う
「俺も…結衣が好きだよ。幼なじみとしてではなく、
恋愛対象で…告白してくれてありがとう」
嘘ばっかり。そんな事思ってもないくせに。
とりあえず冷くんの頼みは果たした
私の演技は成功した
