
姉さんは僕のお人形
第7章 排除開始
ドアをノックすると、ドアは開き
麗奈ちゃんが顔を出した
「麗奈ちゃん…」
「結衣!来てくれてありがと!」
麗奈ちゃんは私に抱きついて来た
こんな事今まで一度もなかった
麗奈ちゃんが人に甘えるなんて…
部屋の中は、いかにも女子って感じの
部屋だ。
部屋のベッドに二人で座る
私は、覚悟を決めて切り出す
「冷くんから…聞いたよ。
ひどいね…優斗の奴…」
「そっか…冷くんは結衣に話したんだ。
怖かったよ、すごくすごく…」
わずかに麗奈ちゃんの語尾が震える
私は何かが心の奥から湧いてくる感覚がした。
麗奈ちゃんをそっと抱き寄せる
「結衣…」
「辛かったね。怖かったよね。
大丈夫、優斗には私が復讐してやるから
冷くんの望みでもあるの。冷くんは
麗奈ちゃんの事、すごく大事に思ってるから。
優斗はもうすぐ消えるよ。安心して?
私、必ずやり遂げるから」
麗奈ちゃんはしばらく黙ったまま
私に身を委ねていた
そして、腕を私の背中に回す
「ありがとう…冷くんも結衣も
大好きだよ…」
