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刻々と…

第4章  距離



デパートを出て反対口の飲み屋街に出ると

平日にも関わらず人手が多かった


うっすら積もった雪の上に
いくつもの足跡がついていた


「やっぱ寒い!早く建物の中に避難しなきゃ!
あ!ここのお店いいよ!」

マスターが年代物の定食屋を指差す


「あ、私もここ来たことあります
定食美味しいし、ここのお味噌汁好きなんですよ」

「弥生ちゃん度胸あるね!女の子一人だったら普通避けるよここ!」


「会社終わる頃には女は捨てきってますから」


「ははは!じゃ行こ!」




楽しい…よ
マスター


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