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刻々と…

第2章  歯車



マスターがホテルに引っ張っていく


頭の中で

だめだめだめの言葉が回る

「マスター、あたし彼氏いるんです!」

「知ってる」


振り返らずマスターが言う

マスターの力は強くてあっという間にホテルに引きずられてしまった


足が震えた


「マスター…」





笑顔じゃない


心臓をいぬかれるような視線に

弥生は何も言えなくなった



ホテルの部屋に入るとガチャっとオートロックの音がした


怖い



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