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エロ動物と飼育員

第3章 ▤Episode.2▤

――「…ということで!みんなも知ってると思うけど、今日から生徒会庶務の……」


「…成瀬茉優です。よろしくお願いします」

ペコッ、と一礼。

これでいいかな??


「ヒロちゃんだよ!」

「お前が推薦したかったのって、これだったのか…」

「うん!いいでしょ!美人さんだし、勉強できそうだし!」


あはは……ん?美人…?


「勉強できそうだし、って…見た目で判断するなよ」

「え~?ほんとに頭いいでしょ。ね!ヒロちゃん!」

「えっ!?」

そんな急に………

「直緒。見極めはきちんとしなさいな」

…おぉっ!なにこの美人な女の子……て、私馬鹿にされてません?見た目で判断されてません?

「まだわかんないでしょ!ヒロちゃん、勉強でできること、言って!」

「えっ、えっ?!」


「ホラ困ってるじゃない」


いや…その……

「お前のせいだぞ、直緒」

「責任取れ」

だ、だから……


「あの…っ!」


――シーン…

一気に静まり返る部屋。


「ひ、ヒロちゃん…?」


「あの………

一応、外国語はいくつか喋れます…けど…」


それくらい…だけど……




「…そうなのか?」

「あ、はい」

「どれくらい喋れる。言ってみろ」


「えと…

英語・フランス語・ロシア語・ドイツ語・中国語・韓国語・イタリア語

…など、です」



「「「「「「…――」」」」」」



言い終えると、みんなが固まっていた。


「え…あの……ダメですか…?」



――ガシッ!


「!?」


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