シアワセ∞経路
第2章 面影
「……女なんてどうでもいいだろ」
それは、どう言う意味……?
――キーンコーンカーンコーン……
予鈴が鳴った。
ボーッと立ち尽くしてる私を置いて、大空先輩はこのコンピュータ室から出て行った。
もっと話を聞いてみたかったけれど、私と仲良くするつもりはないみたいで。
引き止める権利なんてない。
でも"彼女”という言葉を出した時、明らかに嫌な顔をしていた。
どうしてなんだろう……。
最悪な再会だったけど、これによって私の恋物語は大きく動き出すことになる。
大空先輩と出会っていなかったら、あの人とも出会えなかった。
あの時も乗り越えられなかった。
それに、本当の愛を知ることもなかったと思うんだ。