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狼くんと羊ちゃん~空回り~

第4章 それぞれの時間

あの事があってから
もう、二週間がたった。

俺はあれから
憲人に避けられまくっていた


憲人・・・
本当に中二の時グルだったんだな
俺を、傷つけて
逃げるつもりで、一緒にいたんだな

考えてみたら
おかしいよな...俺なんかに

幸せなんか
来るはずないのに

でも、でも
あのとき、俺は嬉しかったんだ

誘ってくれて
小3ながらに気ぃ使ってくれて


なに、舞い上がってたんだろ
俺・・・

裕希と憲人は
俺が憲人と仲良くなる前から
仲良かったじゃんか。



はぁっ、もうイヤだ

・・・・んっ、何でっ、だよ


もう、一緒の教室に
いるのが苦痛で、俺は外に出た

どこに行こうか
宛もなく、憲人がよくいった
屋上に来ていた。



「誰も、いねぇな...。」

どうでもいいや
寝よ

寝て、気分変えよ


俺は静かに誰もいない屋上の
ベンチに横になった。



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