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狼くんと羊ちゃん~空回り~

第4章 それぞれの時間

と扉が開く


ガラガラッー

「よぉー!起きてたのか」
「逃げれば良かったのに、バカだな」
っ、逃げられないの
わかってて!!

「なんで、こんなことすんだよ!!いい加減にねぇと、ぶっ殺すぞ!」


それが、精一杯の
強がりだった


泣いたら思うつぼだ
泣くなっ・・・泣くなっ・・

ガッー
髪をつかんで強制的に上を向かされる
「その性格、変わってないねぇ?憲人の影に隠れてたときのまんまっ」

ふははっ
と大声を上げて笑われたかと思うと

「逃げられると思うなよ?徹底的に殺してやる!!!」

ものすごい形相で凄まれ
一瞬で思考が停止する




怖いー
助けて・・・・・


「うる、せぇっ・・や、るならっ・・・早く殴ればいいだろー!!!!」

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