テキストサイズ

狼くんと羊ちゃん~空回り~

第5章 ライバル登場?

ーカシャンッ

フェンスに手をかける

これで、これで楽になれんだ。




俺の人生

ろくなこと、なかった。

どうせ、親父つーか 
おじさんに話しても、酒浴びるほどのんで


話なんか

聞いてくれない。




そんな、必要とされてないなら





俺、もういいよな。



これでいいんだよな。



暖かい風が俺を包んでいた
もうほんとにこれで消えられるような、そんな感覚


もし、少しだけ
わがままを言えたのなら





だれか・・・・・

誰でもいいから、俺のこと連れ去って



誰でもいいから







・・・・・・っ助け、て



って、そう言いたかった。


俺は、心を決めて
フッーと目を閉じる。



いいんだ。




いいんだこれで。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ