
恋愛short story
第2章 ※ 不安材料
「先輩~俺は…ひっくっ、俺は彼女のこと信じてたんですよ!なのに…なのに浮気されて…だァああああー!!チクショー!」
酒に酔って虚ろな目をして
俺に訴えている佐々木。
あぁ…
だから泣くのか
怒るのかどっちなのよ
佐々木クン…
俺は頬杖つきながら
小一時間ほど
佐々木の愚痴を聞いていた
「で?原因は?浮気されたなら原因ぐらいあるでしょ?」
「原因ですか~?うぅ…この仕事って出張多いじゃないですかぁ~。ヒック…それもあって中々時間取れなくて~彼女と会えなかったのもあるんですよね…」
佐々木は酒の入った
グラスの氷を指で
廻しながらそう呟いた。
