
恋愛short story
第2章 ※ 不安材料
出張ねぇ…
俺だって亜希に
会えないのは同じ。
お互い仕事だしそこは
口には出さないけど
亜希だって理解して
くれているはず…
「別れ際に彼女に言われましたよ…会えないから淋しかったって…」
え゛っ??
会えないから淋しかった!?
俺も今は
亜希が居ないから
淋しいけど…
他の女となんて
考えられないけどね
だって俺の心は
いつだって亜希しか
見えないから~
だけど…
もしかしたら…
俺は亜希に
淋しい想いを
させているのかねぇ?
そのまま淡々と話す佐々木。
「彼女、友達と旅行に行くって言っていて…俺は信用してたんですよ!会えないのは自分の仕事の都合もあるからしょうがないかなって。でも…でも…連絡しても電話も出ないしメールすら返事なくて…変だなと思ったらこのザマですよ。俺に嘘ついて彼女は1週間も他の男の家にいたんです…。」
ブッファ!!
おもわず俺は
飲んでいたビールを
佐々木めがけて
噴出してしまった。
