
恋愛short story
第3章 ※ 消毒
「 ねぇ〜レイどっか行こうよぉ〜あのねっ!あのね!この間オープンしたばかりのショッピングモール行きたぁーい!」
「嫌だ」
即答で返事が返ってきた。
自然とぷぅ〜っと頬が膨れてしまう。
そう…
私の彼氏の怜は普段から無愛想。
いかにもと言う程に
傍若無人な態度。
おまけに口が悪い。
普通にしていれば
街行く女の子たちが
振り返るほどの顔の持ち主。
世間一般で言う
いわゆるイケメンなのだ。
そんな彼を見ると、
口にタバコを咥えて
雑誌のページを捲りながら
訝しげな姿をしている。
