
恋愛short story
第3章 ※ 消毒
もぅー‼
あとちょっと、優しければ
文句ないんだけどなぁー。
怜には乙女の気持ちが
分からないのかッ‼
久しぶりに怜とお出かけして、
ご飯食べて、楽しめたらなぁ〜って
考えてたんだよ…
本当は怜と一緒に
一日楽しめるなら
行き先なんて何処でもいいのに。
「おぃ。千影何見てる? 」
「別に〜」
私はワザと
そっけない返事をしてみた。
あーあ、
眉間に皺が寄ってますよ〜
また、ふてぶてしい態度しちゃって…
ほんと、可愛くないんだからッ‼
でも…
そんな態度もあの顔を見てると
許せちゃうんだよね。
すっーとした鼻筋に
ちょっとばかし
垂れ目がちな目も…
タバコの煙を吐き出す仕草にも
ハァ…
悔しいけど、
キュンってしちゃう…
