
恋愛short story
第1章 約束
それでも京香と
一緒に帰れる!!
それだけで舞い上がってる俺。
こういう時って
何話したらいいんだよ。
えっと…
あー!!
もうわけわかんねぇー!!
これじゃ初心な
中学生みたいですけどぉー!!
どうする俺?
どーすんのよ俺??
どーしたいんですかぁー俺!?
必死になって会話を
探せば探す程に
俺の頭の中で言葉は宙に舞う
そんな俺に見かねたのか
京香の声で
沈黙はかき消された
「ねぇ~歩、さっきまた女の子振ったでしょ?あの子かわいそーぉ~。」
えっ??
いきなりそんなこと言うのかよ?
それに可哀想って…
おいぉぃ……
好きでもないのに
付き合えるかよ。
「コホンッ……見てたのかよ?」
咳払いし横目で
京香をチラっと見ると
「エヘヘ~見ちゃった!」
悪ぶる素振も見せずに
笑っている京香
お前には俺が
ただの幼馴染にしか
見えてないんだろうな
他の女といるところなんて
お前には見られたくなかった。
