
恋愛short story
第3章 ※ 消毒
伶が自身をゆっくり
ナカから抜き出すと
トロリした欲が流れ出た。
ぐったり果てた私の身体を
そっとベッドに倒すと
伶は立ち上がろうとする。
その場から伶の姿が
見えなくなるのが不安になった。
このまま横にいて欲しい
此処にいて…
「伶…さっき、言った言葉…」
立ち上がるのを遮るように
思い切って聞いてみる
言いずらいけど
確認したい事があるの。
「ん?何だ?」
「ぁの…ね?だから…その…」
さっき言ってくれた言葉
嬉しかったから…
俯いてシーツにのの字を
指でなぞっていると
「ぁあー!焦ったい奴だな!早く言え」
眉間に皺を寄せ伶は
不貞腐れたいつもの顔をする。
「あのね…さっき、汚いなんて思ってないって言ったの…私まだ伶の事好きでいていいんだよね?」
伶はタレ目がちの眼で
キョトンと固まったまま
私を一瞬見ると
「…さっさとシャワー浴びてこい。」
手のひらでシッシと追いやった。
