
恋愛short story
第4章 介抱
うわぁああー !
もう、こんな時間っ!
また遅くまで残っちゃった……
疲れたしお腹すいたなぁ…
携帯のディスプレイを見ると、
PM10:00になっている。
研究室にはいつの間にか
私一人だけになっていた。
「お疲れぇー!まだ残ってたの?あんまり頑張って体壊すなよっ!」
フッとその声に振り返えると
缶コーヒーを手に持ち
プラプラとさせたゼミ仲間の
永本が立っていた。
ほいっ!と私に永本は
缶コーヒーとお菓子を差し出す。
あっ!お菓子っ!!
しかもアレは…
あの並ばないと買えない
オリビアルージュのバームクーヘン
ではありませんかぁあー!
うわぁあー!
美味しそう…
「ありがとぉおー!これで元気出るよっ!うまぁー」
疲れも吹っ飛ぶよ〜
それにこのバームクーヘンすぅっごく
美味しぃいいー!
「こんな時間に甘いモン食ったら太るぞ!」
「いーの。いーの、気にしない。」
