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ぎゅっと強く抱き締めて

第1章  学校生活


 ボーッとしていると雪が

 「姫桜に話かけないの?」

 と耳元で聞いてくる。

 「ちゃんとしないとダメでしょ?」

 しょうがないだろ。

 どうしたらいいかわからないんだから。

 「もう。ちょっときて」

 そう言って俺の服を引っ張り歩き出す。
 
 「作戦会議」

 と顔をにやつかせながら。

 「姫桜は平賀くんとブラブラしてて。
  あとで電話するから」

 戸惑う姫桜をほっといて人が余りいなさそうなカフェに入る。

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