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狂愛彼氏。

第1章 波乱の幕開け


「ううん、大丈夫!吸っていいよ」
私が箱を開け、タバコを1本
取り出して差し出すと


「悪ぃな…」


龍來は申し訳なさそうにまたタバコに火をつけた。

私も安っぽいタバコの匂いは嫌いだ。
けど龍來のタバコは嫌じゃない。私が幼い頃に父が吸ってたタバコと同じ匂いだからかな?

なんだか落ち着くんだ。


さっきまで苛々していた私だったけど、龍來と一緒にただぼんやり空を見上げていただけで
なんだか心が休まった。


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