テキストサイズ

狂愛彼氏。

第1章 波乱の幕開け

「バーカ」

龍來は私を軽々と持ち上げて
ニカッと笑った。
その笑顔に胸がキュンと疼く。

龍來の顔はすごく綺麗。
ギリっとしたゴールド系の瞳に通った鼻筋、熟れた苺のように赤い薄めの唇は、圧倒的な存在感を醸し出している。

カッコイイ…


不服にもそう思ってしまう。


龍來は胡座をかき、ジッポでタバコに火をつけた。
ふぅーと紫煙を吐き出す姿はかなり絵になる。



「綾も吸うか?」

自分の吸いかけを差し出してきた龍來。

タ、タバコの間接キスー?!?!?!
ファーストキスがこの時まだだった私は躊躇った。

というかそれ以前に私、喘息だから吸えないんだ…

「ごめん。あたし喘息ですえないんだあ…」

私がそう答えると、龍來はくわえていたタバコを放り投げた。

「わ、悪い。大丈夫か?息苦しくねえか?」

心配そうな面持ちの龍來。

可愛い。笑


ストーリーメニュー

TOPTOPへ